40代以降の方のお悩みに多いのが
【脇腹の脂肪が落ちない】
というもの。
そもそもなぜ、お腹周りに脂肪がつくかというと
・女性ホルモンの分泌低下
更年期に差し掛かる50代女性は「若い頃と食べる量は変わっていないのに太った」と更年期太りを感じることも少なくありません。これは女性ホルモンの分泌量が低下することが原因の一つです。
女性ホルモンのエストロゲンは脂質代謝に関連しており、これが急激に減ることで、内臓脂肪型肥満のリスクが高まります。
男性の場合も同様です。男性は女性のように急激に減少することはないものの、男性ホルモンのテストステロンは加齢によって減少し、その影響で筋肉量が減り、脂肪がつきやすくなります。
・あまり動かさない部分だから
脂肪は、あまり動かさない部分にたまりやすいです。
これは、筋肉が分泌する「IL-6(インターロイキン-6)」という物質が影響しています。IL-6は運動時の炎症を抑え、体脂肪の分解を促す作用があり、運動しているときに筋肉から出ます。
また、あまり動かさない筋肉は鍛えにくく、衰えやすいことも影響しています。
・皮下脂肪は落ちにくいため
人間の体につく体脂肪は大きく「皮下脂肪」と「内臓脂肪」の2つに分類できます。
内臓脂肪はつきやすいものの、落としやすい脂肪です。一方、皮下脂肪は少しずつ蓄積されますが、一度つくと落としにくいという特徴があり、痩せるときは、内臓脂肪→皮下脂肪という順番で落ちていきます。
横腹や脇腹の贅肉などお腹まわりの脂肪は皮下脂肪のため落ちにくく、ダイエット効果を実感しにくいのです。
・猫背など悪い姿勢の影響
猫背になると、背中の筋肉のバランスが崩れて腰背部に脂肪がたまりやすくなります。背中はただでさえ鍛えにくく、衰えやすい部分。悪い姿勢を続けると、腰まわりのお肉につながることになります。
・ストレス
ストレスを感じると分泌されるストレスホルモン「コルチゾール」は、「セロトニン」の分泌を減少させてしまいます。
幸せホルモンとして知られるセロトニンには食欲を抑える作用もあり、これが減少することで食べ過ぎにつながるのです。
また、精神的なストレスによる負荷を長期間受け続けると自律神経が乱れ、代謝低下を引き起こすこともあり、これも脂肪の蓄積に影響すると考えられます。