「食べた後、すぐ横になると良くない」と聞いたことはありませんか?
結論から言うと、食べた後、すぐ横になることが悪いこととは限りません。
私たちの体は、食べ物を胃や腸で消化・吸収する際に、大量の血液を必要とします。
また、血液中に取り込まれた栄養分を分解し、肝臓に蓄えるためにも大量の血液が必要です。
肝臓に送られる血液量は、横になっているときに最も多くなり、逆に立ったり動いたりすると血液が送られにくくなるので、ゆっくり横になるとよいでしょう。
しかし、このまましっかり寝てしまうと、逆に胃や腸の働きが低下するので、できれば眠らないほうがよいですが、あまりにも眠いと感じるようであれば、軽く睡眠をとってもかまいません。
ただし、睡眠のリズムを崩さないよう20分程度で目を覚ますようにしましょう。
この程度の昼寝であれば、睡眠リズムを崩さずに、眠気を誘う睡眠物質の解消が期待できます。
昼寝から目覚めた後はスッキリして、集中力をアップできるでしょう。
また、仮眠をとれない場合は
睡魔が起きないよう昼食を工夫してみてください。
眠気の強さにも幅があります。「少し眠い」と感じるときもあれば、「眠くて動けない」と感じるときもあるのではないでしょうか。
もし、日中に「眠くて動けない」と感じることがあるなら、血糖値が乱高下しているのかもしれません。
血糖値とは、ブドウ糖の血中濃度のことです。脳を働かせるにはブドウ糖が必要ですが、血糖値が下がると、脳が必要な栄養を確保できずに眠気を感じてしまいます。
また、食後に血糖値が急激に上がり、その後急激に下がることを「血糖値スパイク」と呼びます。
こうした血糖値の乱高下は、眠気を誘うだけでなく、血管にもダメージを与えるため、注意が必要です。
血糖値の乱高下を防ぐためにも、昼食の内容を工夫してみてください。
たとえば、糖質の少ないメニューを選んだり、食べる順番を変えたりすると、血糖値をコントロールできるでしょう。
特に空腹時は、糖が吸収されやすくなっています。まずは、食物繊維やたんぱく質など、消化に時間のかかるものからお腹に入れていきましょう。
また、規則正しい睡眠リズムをキープし、朝食を抜かない、ドカ食いをしない、よく噛んでゆっくり食べるといったことも、血糖値のコントロールに大切です。
午後もパワフルに活動しましょーー!!