パート1でシミの赤ちゃんがどのあたりにいるかの判断が難しいと書きましたが
おおよそを測る機械もありますが、問診などでいつからシミに悩んでいるのか
普段の紫外線対策は何をどれくらいするのかなどので判断されることもあります。
そして、機械で測定したとて
それに対して、直接ピンポイントでレーザーを当てることは不可能です。
そのあたりに当てることは可能です。運よくそこに当たれば
そのシミベイビーは消滅の可能性はあるでしょう。
では【その辺にあたる】の何がいけないのか
結果シミベイビーに当たらないことは、たいした問題ではないのです。
シミが消えない=現状と変わらない
これだけなら、被害とも言わないでしょう。
【そもそもシミのベイビーになる予定のなかった細胞に傷がつくリスク】
このリスクこそが、レーザーの一番のデメリットと言えます。
シミができるメカニズムは簡単にいうと
肌の奥にある(表面から見えるものではありません)メラノサイトが紫外線によって刺激を受け
メラニンを作り出し、正常なターンオーバー時なら排出されるものが
紫外線の浴びる量が多い、加齢によりターンオーバーのサイクルが長いなど
この結果、出来上がるメラニンの排出と出ていくスピードが間に合わなくなり
シミができ、増えていくのです。
そして、光は黒いところに集まるのでシミは徐々に濃く、
なかなか消えないものになっていくのです。
強いレーザーを当てることは
まだ刺激を受けていない奥のメラノサイトに攻撃してしまう可能性があるのです。
攻撃を受けたメラノサイトは、メラニンを作ります。
そして徐々に上がってきて、数ヶ月後シミとなって顕在化します。
レーザーを当てた表面は、数日でぺろっと剥がれて一見綺麗になったように見えます。
ですが、知らず知らず傷つけたメラノサイトの時差パンチをくらい
またレーザーを当てていかなければいけないというスパイラルに突入します。
パート3へ。